世界唯一のデザインプロジェクト｜Fabrique／ファブリーク｜Listone Giordanoフローリング

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2023年07月13日号

Fabriqueはヨーロッパで高耐性が必要な場所で使用されてきたエンドグレインフロアを現代的に再解釈したフローリングです。デザイナーのマーク・サドラーは、素材とその加工工程を注意深く観察し、エンドグレインフロアと同じ技術を採用した継ぎ目のないバーチ材のフローリングを考案しました。

Listone Giordanoの全ての製品の裏方である基材バーチ・プライウッドを主役に抜擢し、その積層面のストライプを縦糸に、直行するスリットを横糸に見立て、テキスタイルのように仕上げています。
継ぎ目のないバーチ材の表面に、均一で有機的なテクスチャーを施し、モノリシックなデザインでありながら、織物のような手触りを体感することができます。

“Fabrique”で私が目指したのは、衣装としてのトップレイヤーのない、nakedなフローリングを作ることでした。リストーネ・ジョルダーノのプロダクトを技術面で支える「エンジン」とも言えるバーチ合板から生まれたテキスタイルのようなフローリングです。 ―マーク・サドラー

コレクションは技術の革新によって、新しい時代とライフスタイルを生み出した産業革命を想起させるフランス語の「工場 fabrique」から名付けられました。
1889年に開催された万国博覧会のパリの風景からインスピレーションを得たカラーバリエーションは時代を超えてタイムレスな魅力を放ちます。

マーク・サドラーは、オーストリア出身のイタリア・ミラノ在住のデザイナー。1968年パリの名門校、国立高等装飾美術学校（E.N.S.A.D.）を卒業。同年パリデザインセンターのメンバーに選ばれ、フランス有力企業のデザインに携わります。
70年代、自身がスキーで足を骨折した際の経験をもとにした、足首を固定することで怪我のリスクを軽減するスキーブーツのデザイン開発で一躍脚光を浴びました。Reebok、Nike、Puma、Adidas、lottoを始めとする有名スポーツメーカーとのプロジェクトを多く手掛けました。
その後、Daineseと Ellesseのコレクションの成功によりマーク・サドラーはもっともイノベーティブなスポーツシューズデザイナーとして知られるようになりました。
さらに活躍の場をインテリアにも拡げ、カッシーナ、フロス、カルテル、グッチーニなどのハイエンドブランドでも作品を発表。2002年にコンパッソ・ドーロ賞を受賞しています。