2013年7月10日号
このメールはいままでに当社のスタッフが名刺交換をさせていただいたお客様、製品のお問い合わせを下さったお客様、今までにもメールマガジンをご愛読頂いてきたお客様に配信させていただいております。


想像とコンセプトを形にするアーキテクトたちの仕事。
AD WORLD の製品を使って創造されたプロジェクトをシリーズでご紹介します。
Case Study vol.87 ソラニワ
私が育った群馬の農家では、1階に人が暮らし、2階では養蚕をしていた。
その建物には、殆ど壁がなかった。
部屋の四方は建具で出来ていて、様々な光が飛び交っていた。
床の間以外に壁は思い出せない。
今、住んでいるアパートには壁がある、石膏ボードにビニールクロスを貼った壁だ。
ビニールクロスの光の中で暮らしていると、こんな壁がうらやましい。

今回は、五感を刺激する素晴らしい住宅の紹介です。



 

 





ソラニワは、岐阜県の山間の盆地状の地域に位置します。
両親の母屋の前の敷地に計画するため、北側の母屋に寄せて計画をすると動線がつぶれてしまい、母屋への採光、風が犠牲になるため、南側へ寄せる計画としました。 しかし南側には隣家が隣接し、南側の採光を得る事が困難となります。そこで、採光の方法として天窓からの採光を主とし、強すぎる天窓からの光を小屋空間のレイヤーを通す事により、光を乱反射させ、拡散した広がりのある光をリビング等の空間に落す計画としました。
総2階建ての建築ボリュームを無くし、平屋部と分析された小屋空間の組み合わせにより母屋等への採光、通風をそのまま残す事ができました。 ハーベストパネルを壁、床、天井に使用した小屋空間(ソラニワ)は、プライベートな"ソラ"へと繋がる中庭空間です。 それぞれが趣味をしたり、天体観測をしたり ・・・・・・ 居室からのびる梯子は、天へと向かう動線となります。
制限のある敷地状況の中で生まれたソラニワは、母屋、隣家などと良い距離感、気配をお互い感じながら無限に広がる天空へと繋がる住宅となりました。

アトリエ ルクス 一級建築士事務所 宇佐見寛氏


【プロジェクト】 ソラニワ
【住所】 岐阜県可児郡
【設計】 アトリエ ルクス 一級建築士事務所
【使用製品】 ハーベストパネル



福島県から1歳の子供を連れて、知り合いのいない大阪に避難してきた木工家具職人と設計士の奥さんがボロボロの長屋で暮らす事になった。
奮闘が熱い、私は応援してます、みんなで応援しよう。
>> クラニスムストアのブログ:墨江の長屋リノベーション

須田 勝之

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