2012年12月5日号
このメールはいままでに当社のスタッフが名刺交換をさせていただいたお客様、製品のお問い合わせを下さったお客様、今までにもメールマガジンをご愛読頂いてきたお客様に配信させていただいております。

 

ウォールナット物語
 アメリカンブラックウォールナットという名前なので、もともとからアメリカ原産のように思えますが、実はアメリカに"今"のブラックウォールナットの木を持ち込んで植林を始めたのはスペインの人達でした。

ウォールナットの木そのものは中近東がその源と言われているようですが、実はアメリカにも原生していたようで、最古の記録としては紀元前2000年頃の化石が見つかっているそうです。ネイティブアメリカンインディアンの人達はウォールナットの樹液を料理に使ったり、その実を食べたりしていたようです。




 現在家具や建材に使われているブラックウォールナットの90%以上がカリフォルニア州の中部から伐採され世界中に輸出されています。
建材や家具の材料の開発を行う私たちにとっては、ヨーロピアンウォールナット(イタリア、スイス、フランスから伐採されます)は金色、アメリカンウォールナットは茶褐色と濃い紫や黒の斑、というのが一般的な感覚です。


 アメリカンブラックウォールナット=ジョージナカシマ、というイメージを持たれている方は多いのではないでしょうか。
このメルマガを読む方の多くは既にご存知とは思いますが、伝記によると、日系米国人のナカシマは建築を学び建設現場で職人として働き、東京でアントニンレイモンドに師事し、その後インドに渡り「クリエイティブなプロセスにおいて個人のエゴを捨て、毎日の作業をひたすら一心に神に捧げる」ことに目覚め、その後第二次世界戦争の勃発で日系人であるがため強制収容所に入り日本人の大工さんから木工を学び、レイモンドの働きもあったそうですが収容所を出る事ができてペンシルバニアのNew Hopeという町で木工作業所を始めたそうです。
本当に、New Hopeという気持ちだったでしょうね。

そして、ジョージナカシマの到達した「木の魂の声を聞いて形にする」哲学は今も私たちのHopeですね。



 AD WORLDではそれぞれが独特な声を持ったアメリカンブラックウォールナット達を丸太から製材して、熟成乾燥を終えたところです。
迫力の有る質感を活かしたいので、50mm以上の厚板に挽いてます。
是非AD WORLDの三春工場で、これらのアメリカンブラックウォールナット達とご対面されるのは如何でしょうか?

ご興味のある方はAD WORLDの担当者まで、お声をかけてください。



エーディーワールドのショールームは東京タワーのすぐ近くです。帰路は美しいライティングにうっとり。。ミラノに戻る頃はスカラ座のこけら落としです。東京とミラノ、どちらも12月はキラキラして素敵な街ですね。

AD WORLD 平澤潤子

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