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私はいろんな物を買うのが好きなのですが、買ってすぐより古く
なった方が味が出てくる物が特に好きです。
ブーツやデニムみたいに、キズがついたり色落ちするのがいいですね。
なかでもいいのは、すこし疲れたみそ汁ですね。
夜中に酔っぱらって、家族の寝静まった家に帰った時、
台所で食べられそうなものを探し、佃煮や豆腐しか冷蔵庫の中になかったら、ラーメンを作ろうかと、思うのですが、
翌朝、家内が「ラーメン食べたでしょ」って
ネギや、タマゴの散乱した流し台を見りゃ、否定出来ないし、
「寝る前に食べるのからだによくないんだよ」とか、おこられたくないし。
そんな時の私のアイドルは、冷めたみそ汁なのです。
かすかな望みを託してガスレンジ上の鍋のふたを開けたとき、
雲海のようにたたずむミソ雲、
田舎みそに、くたくたになった細切り大根がいい
合わせ味噌に、角の丸くなったジャガイモもいい
白みそに、とろけて形のなくなったワカメも捨てがたい |
これを、音をたてないで、お玉食いする、、、快楽
(みなさんはどんな具がお好きですか?) |
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話を木に戻します。
古くなってカッコよくなるのは、本物のフローリングの魅力です。
なかでも、クリは堅木なので、キズがつくと様になってきます。
デニムみたいにタフに使って、どんどん床にキズをつける暮らしもいいですね。
キズに飽きたら、サンディングで表面を削って新品に戻してもいいし、
子供や動物につけてもらうのも、いいもんです。
たくさん床にキズをつけてくれたら、子供や動物を誉めてあげたくなる。
そんなくらしはいかがですか。 |