「ホテルのエントランスの場合、殆どが木目のあった突き板を使うのですが、今回は普通の人が使わない(捨ててしまう)ウォールナットの白い部分を程よいランダムで使ってもらいました。
プレゼンのCGがあったので、職人さんも安心して貼ることが出来ました。普通はこんな貼り方の依頼はありませんからね。」
-- 弊社担当者談 --
「今回の物件は、まず、ホテルの隣に地元松本市の歴史が詰まった、旧勧銀ビルがあったので、そこからインスピレーションを受け、伝統と現代的なものの一見真逆に見えるものを表裏一体に表現しました。そこから生まれたのが[Traditional&Contemporary]というコンセプトです。
そのために、地元の素材を使用し(地元信州の“鉄平石”を使用)、伝統的な松本を表現しました。また、エントランスに使用したウォールナットの突板は通常ならば使用しない、ウォールナットの白太をあえて使用し、バラバラな感じを表現しました。施工の際に程よい感じに仕上げるのは苦労しましたが、仕上がりはとても気に入っています。」
-- 設計士談 --
物件名:松本市某ホテル
設計者:株式会社イリア/担当:姫井・田中 氏
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